COVID-19, 医療

【医療行政ブログ】新型コロナウイルス11(手軽な消毒)

世の中が激変しすぎ(生活環境は実はさほど変わっていないですが)で、ここに書くより国や都道府県発表を見て頂く方が早いなと思っていた結果、更新が大変空いてしまいました。みなさま、お元気にお過ごしでしょうか?

さて、店頭にサージカルマスクはかなり出回るようになっており、価格も一時期よりはかなり下がってきています。布マスクの普及や、手作りブームもかなり軌道に乗っていることから、マスク不足はある程度解消されたとみて良いでしょう。

ただ、少なくとも私の近所の薬局等では、まだまだアルコール消毒関係の物資(一般向けのアルコール入りウェットティッシュやスプレー剤など)は、あまりお目にかかることが出来ずにおります。

そんな中「界面活性剤でコロナは対峙できる」ということは言われても、さてこの商品は本当にウイルスを殺してくれているのかな?という不安を持たれたことはありませんか?ウイルス除去、と表示してあるものの中には、「すべてのウイルスに効力がある訳ではありません」という表記がされているものもあり、正直不安が残りますよね。

そこで、一般の市販品を、大学の研究室においてどの程度COVID-19に効力があるのかを研究していてくださった、プレスリリースが出ていたことに気づきました。発行からひと月ほど経ってしまいましたので、既にご存知の方も多いかもしれません。

https://bit.ly/2VDMjcT

北里大学においてコロナウイルスに対して、市販品でどの程度の効力があるかを調べてくださっているのですが、記載の商品ならばOK!という結果です。

こういう記事を出すと、もしかするとまたこの商品たちが品薄になったりするのかな。。。という不安も無いでは無いですが、「空間ウイルス除去」などという明らかにエビデンスの無い対策や「次亜塩素水をペットボトルで買う」(次亜塩素水は紫外線で効力が消えますので、精製後速やかに使用しなければなりません)という行動に出られる前に、まずは一旦落ち着いて、市販品できちんと効力が証明されているものを使用する、という方向に頭を切り替えたほうが建設的だと思っています。

COVID-19との戦いは、まだまだ長期戦になるでしょう。会いたい人に会えず、やりたいことも出来ない日々ではありますが、少しでも前向きに、あいまいな情報や思い込みで動かずに、正しくStay Homeに努めましょう!

私も頑張ります。