みなさまこんにちは。行政書士の吉田です。
昨日東京都では週末の外出自粛要請が出ました。まぁそうなるだろうなと想像していたところではあるのですが、正直なところ、そうなっても「いやいやまだ大丈夫でしょ?週末集まろうよ」的な声が聞こえてくることに愕然としています。
そもそもこの不要不急という言葉。聞きなれているようで、じゃぁ具体的にはどういうことが「不要」で「不急」なんだろうと思うと、定義づけはとても難しいです。この状態になるまで、今まで朝会社にラッシュの電車で通勤することは当たり前の行動だったけれど、意外とテレワークしてみたら出来ちゃった、なら会社への出勤は「不要」でもあったんだなとか、気づくことも多い日々だと思います。
私の考える不要とは。まず前提として、これは大人に対しての意見であるということになりますが、「振替が可能で、(一時的に)無くても人生が維持できるもの」です。とはいえ、これも精神的な要素を含めてしまうと、解釈が難しい。日頃の仕事を、週末の楽しみのために頑張っている方にとっては、週末の楽しみは日常生活を維持するために欠かせないことになりますし、その気持ちもとてもよくわかる。でも。いったん立ち止まって、今はまず「共に生きる」事に専念したほうが良いかもしれません。そのために切り捨てられるものは不要とみなさざるを得ない。
不急も同様の考えではあるのですが、基本的に他に振替が可能であれば不急でしょうね。という訳で、私の業務の中で期限日の無いものは、今軒並み後回し。完全に停滞しているものもありますので、自営としてはある意味死活問題ではあるのですけれど、まぁ後になって帰ってくる見込みがあるのであれば今じゃなくても仕方ない、のキモチで耐えるしかありません。
で、この不急に対しては、今まであまり表に出ていなかった便利ツールが振替の武器として活躍し始めています。Skype、ZOOMといった遠隔会議システムは、50代以上の方には最初提案すると嫌がられるのですけれど、とにかく一回これでやってみてくださいと試してみると、意外に好評。ネットだって電話だってこれだけ普及してるんですから、そりゃやり方はいろいろありますよね。PCやスマホというツールを間に挟むけど、疑似対面会議は出来る。
今更何故こんなわかりきったことを?という記事になっていることは承知の上ですが、意外とこれが「わかりきったことになっていなかったんだ!」と目からうろこな状態をこの期に感じることが多く、つらつらと書いてみました。
必要不可欠だと思っていた物事は、今の時代意外と簡単に不要不急にできる。そんな時代になっているということを、何となく。不要不急という言葉が持つものは、各々の心の中にあるハードルかもしれません。