事務作業, 行政手続き

閑話休題【書類の袋綴じ】

時折、「袋綴じ」指定にて書類を提出しなければならないことがあります。多くの場合は、2か所ホチキス止めしたうえで市販の製本テープを張る、「袋綴じ的な製本」でOKとなりますが、役所やクライアント様によっては、昔ながらの袋綴じを希望される方々がいらっしゃいます。

私が社会人になった20年以上前、営業事務をしていたころに指導されたのが、この袋綴じでしたが、私より若い世代は製本テープが発達したこともあり、本格的な袋綴じなど見たことない、知らないといった世代となってしまったようです。そこで、今回ちょうど袋綴じ納品ご希望のクライアント様が出ましたので、ちょっと解説してみたいと思います。

B4サイズのトレーシングペーパーを、幅4~5cmの短冊状にする。
書類を綴じる側の紙端から5mm程度離してトレーシングペーパーを重ね、
1~1.5cm内側でホチキス止めする。
ホチキスを隠すようにトレーシングペーパーを折り返す。
用紙をひっくり返し、ホチキスの裏側が丁度隠れるくらいの幅にトレーシングペーパーを折り、
幅を調整する。
用紙の端から1cm程度の幅になるよう、トレーシングペーパーを切る。
端をくるむように折り返し、しっかり糊付けする。
きっちり折り返して、糊付けして止める。全面にのり付けするよりは、
端だけがしっかり糊付けされている方が美しく仕上がる。

完成!!!です。

私が昔習った時は、和紙で綴じていましたが、和紙だととても高くつくこと、またトレーシングペーパーだと適度に透けて、適度にパリッと貼れるのでお勧めです。その代わり、糊は仮止め用等の粘着度の弱いものではなく、しっかり止まるものの方がきれいに仕上がります。

今は廃れ始めた袋綴じ技術ですが、古き良き事務作業の一つとして、もしお役に立てたら幸いです(笑)