医療, 定款変更, 行政手続き

医療行政ブログ【平成が終わる時】

みなさまこんにちは。行政書士の吉田です。東京ではせっかく咲いた桜が、残念な雨によって一足早く散ってゆきそうです。

いよいよ明日、5月から施行される新元号が発表となります。新元号が何になるのか、については正直あまり興味のないところではあるのですが、行政手続きに関わる者としては、何に変わろうと、今後提出する書類をどうするか(旧元号でいけるタイミングか、全部の元号を新元号にしなければならないか)、また現在仮申請中で書類内の未来日付が平成となっているところを、今後本申請までにすべて新元号に変えて年号変換せねばならず、頭の痛いところです。

振り返ってみれば、今は亡き小渕さんが「平成」という額縁を画面の前で掲げた瞬間を、私は高校受験直前で、通っていた塾の職員スペースでテレビを眺めていました。あの頃は、第一希望だった私立女子高にどうしても受かる気がせず(実際落ちました)、第二希望の都立(こちらに通いました)のことしか考えていなかった=つまり、あまり根を詰めた勉強をしていなかった記憶しかありません。その後無事に受かった都立高校から貰った、自転車貼り付け用のシールに「1」と書かれていたことが単純に嬉しかったことを思い出します。

これから行政提出書類においてもAIの波がやってくると声高に叫ばれています。行政書士なども、近い将来いらなくなる職業だと言われることがあります。しかしながら、私が専門としてやらせていただいている医療分野に限って言えば、そもそも医師免許証(及び医療従事者の資格者証)が電子化されていない時点で、すべての手続きをAI化することは困難です。

人が人の手で書類を集め、その書類を人の目が見て審査する。新たな元号の時代においても、そんなことがまだもうしばらくは続くのでしょう。先生方の代わりにせっせと書類をまとめる日々を積みあげていく未来が、もうしばらくは続きそうです。