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医療行政ブログ【福祉との関連】

私は医療行政について日々勉強し、実際の手続きという形で先生方との接点を持たせていただいておりますが、切っても切れない状況にあるのが福祉分野です。

福祉分野は医療と異なり、医師(もしくは歯科医師)資格の無い方も参入でき、物件についても所有賃貸を問わないなど、参入へのハードルが非常に低く設定されています。今後もこの傾向が続くかどうかはまた別問題になりますが、近年目立つようになってきたのが、社員寮の有料老人ホーム化、という流れです。

大手企業が過去にたくさん所有していた社員寮(特に独身寮)。時代の変化とともにこれらが売却され、若干の内装チェンジを経て、有料老人ホームへと様変わりしているのです。確かに完全個室ですし、食堂設備や浴室、お手洗いなどの共有施設もしっかり出来上がっているわけですから、後はバリアフリー化等だけで済みますね。大変効率的だなぁと感心するような施設が増えてきています。

さてこの福祉の領域においては、もちろん許認可が必要な事業もありますが、届の提出で済むものも多くあります。ただこの届は、事前協議という形で数か月前から事業の概要を指定書類にまとめて役所に持ち込み、そのうえで補正を経て、届の提出となります。事前協議時点での提出書類については、①まとめる方向性②最低限必要な書類③役所担当者への補足説明 の3点がまとまっていれば、概ねスムーズに進むケースが多いのではないかと思います。実はこのあたりの感覚というのは、医療関係の行政手続きと大変類似しており、回数を経ると「この書類はあとで大丈夫だな」「この書類だけは何日までに揃えて頂かないと」といった感覚が共有できます。

医療と福祉。似て非なる分野ではありますが、手に手を取らないととても成り立たない分野です。福祉領域への参入をご検討の皆様にも、最新の情報提供ができるように努めてまいります。